【1:イベントでマーケティング】 『お客様に喜んでモノを買っていただく』こと。そのためには、あなたのお店の“ファン作り”が重要と考えます。質の良いイベントを、機会を捉えて効果的に実施し、それを繰り返すことにより、「顧客」「常連客」が増え続け、あなたのお店に良循環が生まれます。   「マーケティング」とは“人の心を動かす価値を提供すること”です。  さあ、“イベントで、マーケティング”しましょう!!    ●ところで、「イベント・マーケティング」という言葉が、「経済用語事典」にありました。  その意味は、「『ライフイベント』(人生における大きな出来事〜結婚、出産、入学・入園、就職、家の新築、等)を重要取引機会ととらえ、個々のイベントに関連して発生するニーズに対して行うマーケティング」とあります。  ◇ちょっと意図が違うので、私の場合“イベントで、マーケティング!”   としました。     ◇         ◇         ◇         ◇  ●あなたの「行きつけ」のお店を3つ、思い出してみて下さい。  ドラッグストア、コンビニ、スーパーマーケット、居酒屋、理髪店、等。  では、どういった点が気に入って、そこをあなたの「お気に入りの店」としているのでしょう?その共通点は何でしょうか?  私の行きつけのスーパーマーケットで考えてみました。   1. 品物の価格が安い   2. 品揃えがいい=欲しいものが、いつもある   3. 店員が親切で、愛想がよい   4. 店に活気があり、独特の「雰囲気」がある   5. ポイントカードが楽しみ  私は、上にあげたうちの《3.〜5.》は、すでに「イベントしているなあ」と感じます。それはお店側が意識する、しないに関わらずです。  ●「店員が親切で、愛想がよい」「活気があって、独特の雰囲気を持っている」良い見本は、ディズニーランドです。突き詰めていけば、「人の心を動かす価値を提供すること = マーケティング」に通じます。  ●さて、ポイントカードについてですが・・・  ポイントカードはイベントを職業とする人間にとって、実は商売仇なのです。通常、ポイントカードの「返金分」は、宣伝費から出ています。ポイントカードは当初、イベントに変わる強力な集客手段として、考えられました。  ●「お客様に、直接、確実にサービスを提供でき、固定客作りにもなる」  ある地域において、最初に「ポイントカード」を採用した店は、随分と他店との差別化に成功したことでしょう。ただ、現在のようにどのスーパーも取り扱っている状態では、すでに差別化はできません。浮気性なお客様に、集客効果も大して期待はできません。  しかも、一度始めた「ポイントカード」は、やめることが難しいシステムにになっています。従って、恒常的にお買上額に応じての「値引き」を行っていかなければなりません。  ●ポイントカードがうまく機能していない店は、どうすればよいのでしょう?     早くやめるべきです。「ポイントカード神話」はすでに崩れています。お客様に貯まってるポイントをお返しし、それに代わる顧客サービスを提案します。最初は多少不満の声が上がるでしょうが、けして大きくはならないはずです。  ●しかし、ファンのいる店は、ポイントカードを活かすことができます。  私の行きつけのスーパーでは、曜日や、日にちの数字によって、つくポイントが変わります。例えば「5」のつく日(5日・15日・25日)は、ポイントが5倍です。土曜日や日曜日が「5」のつく日だと、妻と2人、ウキウキしてそのスーパーに出かけます。  ●「ダイレクトコミュニケーション」としてのイベントの真価  例えば「風船を配る」ことを、人任せにせずに、一度自分でやってみて下さい。手から手に、直接配ることにより、きっと新しい発見があるはずです。  小さな子供から「ありがとう」という言葉が聴け、寄り添うお母さんから笑顔のお返しがあります。ささやかなものですが、これがイベントの醍醐味です。積み重ねが大切です。あなたはきっと、次の仕掛けを考えるはず・・・。  このテーマは、もう一回続けて行います。次回は、「ファンになる心理」についてです。