20.学園祭イベントのポイント

≪イベントのポイント≫では「イベントを仕事としていない方」に向けて書いています。
 

自分のお店、自分の会社の売上向上のために、イベントを有効に活用したいと考えている方や、直接仕事とは結びつかなくても、イベントを必要としている方に向けて、その「ノウハウ」や「ドゥーハウ」を提供しようというものです。
 

まずは、「お便り紹介」から。
 

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◆投稿者:匿名さん
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ここ半年近くメルマガを読ませて頂いております。・・・
家庭内や身近なイベント、という方向は大変面白くて良いです。実際読む人誰にでも体験しやすい物かと思います。
 

それに比べると普遍性が落ちる気がするのですが、学校でのイベントはどうでしょうか?私は高校・大学と、生徒会や大学祭実行委員会に携わっており、同年代でちょっとしらけた生徒の集団をいかに楽しませるか、硬いイベントにのせるか、と言う事に四苦八苦してきました。
 

「イベントの作り方マガジン」を読む理由も、その解決法を今でも考えてみたいという事から来ています。仕事は事務員で、今は専業主婦なので会社の仕事関係では全くないのですが、そう言う理由でメルマガは興味深く読んでいます。
かなり応用できる部分があると思うのですが、「学校」と正面から向かって書かれた場合、私の考えと違う何かがあるのなら読んでみたいです。
 

(中略)
 

今後も充実した活動をなさって下さい。個性的なメルマガ、期待しています。では失礼致します。
 

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ご期待にそえるかどうかは分かりませんが、私なりに「学校でのイベント」について、考えてみました。
 

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「お便りの方」の場合、「生徒会や学祭実行委員会に携わって」いらした、ということですが、自分の学生時代を考えたとき、やはり「生徒会や学祭実行委員会」のいうことは、なかなか素直に聞かなかったように思います。
 

学校の場合、イベントと云っても、上からの「お仕着せ」で、「生徒会や実行委員会」は“学校の手先”に見えてしまっていたからでしょう。
 

近頃の「君が代」問題もそうですが、〔教育委員会〕→〔学校長〕、そして〔生徒会〕→〔生徒〕という「上から下への構図」のもとでの「イベント」は、なかなか難しいと思います。
 

では、どうすればいいのか?
 

その解決策として一番大きいのは、やはり「自主性」を出すための組織の再編だと考えます。それが通常「実行委員会」なのですが、〔生徒会〕の延長線上にこれがあると、やはり〔生徒〕は背を向けるのではないでしょうか。
 

例えば「学園祭」だったら、テーマや内容を「全生徒からのアンケートで決める」とか、中央ステージでの発表を、サークルだけでなく、個人出場を認めるとかして、「自由さ」の発露の場として、捉えることができれば、かなり違ったものになると思います。
 

実行委員として、各クラスから3名以上出し、実行委員会を全校で50名以上の組織とします。多ければ多いほど、「自主性」「主体性」が生まれるはずです。
 

そこでの議論を、それぞれクラスに持ち帰り、フィードバックさせるようにします。時間も掛り、まとまりを持たせるのも大変でしょうが、「自分たちの文化祭」という意識が、より強くなると思います。
 

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さて以上述べたことは、やはり一般的・常識的な考えです。
 

「イベント屋」の発想は、次の通りです。多少、実状に合わない点もあるとは思いますが、斟酌して下さい。
 

「高校での学園祭」を想定し、例として、そのポイントを挙げてみます。
 

●リーダー、アジテーター(=実行委員長)を立てよう!
 

3年生で、ちょっとワルだけど正義感・義侠心のある「お調子モノ」「人気者」を、実行委員会の「長」と決めます。「彼」が、50名以上の実行委員会を仕切ります。上手に仕切る必要はないでしょう。彼はある意味で「トリックスター※」なのですから。
 

※神話や民話に登場し、人間に知恵や道具をもたらす一方、社会の秩序をかき乱すいたずら者。道化などとともに、文化を活性化させたり、社会関係を再確認させたりする役割を果たす。~大辞林 第二版 (三省堂)
 

●「実行委員長」の選出方法は?
 

生徒全員の投票で、とか、先生に決めてもらうといったプロセスは取らずに、ここは「生徒会」で決めましょう。そうすることにより、「生徒会」の存在意義が生まれ、「実行委員会」の影の実力者にもなれます。もちろん他の生徒から見て、異論の出ない人選が大切です。
 

職員室からヨコヤリが入るでしょうが、それが出来る「生徒会長」ならば、将来、明るいゾ!
 

●「美男・美女」コンテストを実施!
 

「抱かれたい男NO.1」に、今年もキムタクが選ばれました。ここで云う「美男・美女コンテスト」は、それ的なものです。
 

さて「美男・美女コンテスト」には、時間を掛けましょう!自薦・他薦により候補者を選び、あとは生徒全員の投票で決めましょう。ポイントは、「候補者選定」から「選挙運動期間」、そして「投票」を経て「発表」まで、校内の雰囲気を段々と盛り上げていくことです。
 

決まった二人は「学園祭の顔」として、大活躍してもらいます。ポスターや、チラシに登場させたり、イベントの司会者としても「表」に露出させましょう。
 

●その他、いろいろ・・・
 

◇お金を作ろう!
~学校からの予算だけに頼らず、〔生徒数〕という強みを生かし、実行予算を増やしましょう。バザーや、フリマ等、やれることはたくさんあるハズ。
1,000人の生徒が1,000円ずつ出し合えば、100万円になります。これだけあれば、出来ることはいろいろあります!
 

◇音響機材のレベルアップ!

~学校にある機材は、出力が足りなかったり、壊れていたりしていて、いくらカッコ
いいイベントを仕込んでも、後まで聞こえなかったり、音が割れたりして、イベントそのものを台無しにしてしまいます。
 

レンタルのプロ仕様の音響機材を借りましょう!学生ということで負けてもらい、オペレータつきの「BOSE 802一式」を10万ほどで入れれるはずです。
 

◇プロのミュージシャンや、お笑いタレントを呼ぼう!
~本格的な機材を必要とするミュージシャンは無理としても、アコースティックバージョンなら大丈夫。お笑いタレントも、スケジュールに空きさえあれば、テレビに出ているクラスが、手弁当で来てくれるかもしれません。
 

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「学校イベント」は、やはり「共生感」を共有し合うことが成功の秘訣です。そして、「生徒会」の役割は、「管理者」である先生方とのコミュニケーションにあると考えます。 

学生運動盛んな時代に育った世代として、つい「対立構図」で見てしまい勝ちなのを、ちょっぴり反省しています。いい先生もたくさんいますよね。