51.インビテカード

コンサートやイベントの「インビテカード」、もらったことはありますか?
正しくは「インビテーションカード」。「招待状」のことです。
 

結婚式やパーティーのインビテーションカードは、東急ハンズで売っています。
なかなかおしゃれに出来ていて、安いものは一枚20円で買えます。
あとは家で年賀状を作るように、PCで必要事項を打ち込み、招待者に送るだけです。この場合、≪インビテカード=招待状≫です。
 

なぜかイベント業界では(少なくとも私の身の回りでは)、「招待券」と「インビテ」は、別物です。
 

どちらがアリガタ味があるかというと──断然、実券(※)に「ご招待」とゴム印が押されたもののほうです。≪⇒通常の招待券≫
 

※実券・・・有料入場券のこと。通常、プレイガイドや「ぴあ」で売られているもののこと。主催者が作るオリジナルなものと、「ぴあ」のように、既定用紙にプリントアウトされたものがある。
 

イベントの「インビテカード」は、「招待状」とは体裁が異なります。
普通、私製ハガキのウラに「INVITATION」と印刷されていて、簡単な会場の地図と、日時が印刷されています。色数は1色、ちょっと安っぽい!そして「このカードで、5名まで入場できます」なんて書かれてたりもします。
 

では、どういう状況でこの「インビテカード」が手に入るかというと、
 

通常、主催者サイドから直接受け取るケースがほとんどです。
もしくは主催者サイドに近い人から、「コレあげるから、必ず行ってね」と云われてもらうケースです。
 

主催者は、本来「インビテ」は出したくはなく、実券と、日頃お世話になっっている方にのみ配る「本物のご招待券」だけにしたいはず。それでも出さなきゃいけない訳があるのです!
 

その訳とは、
 

「客席がガラガラになりそう!」⇒「スポンサーの手前、マズイ!」⇒「出演者に申し訳ない!」⇒「かっこ悪い!」・・・です。そこで急遽、「インビテカード」発行となります。
 

ただ、あまり関係のない人に「タダ券」は配りたくない。「タダ券を配って席を埋めた」という噂がたつのもコワイ。「じゃあ身内に配ろう!」となるのです。
 

 *           *            *
 

1年以上前のことですが、ある広告代理店から「女性の自立に関するシンポジウム」の「インビテカード」が私のところに回ってきました。
講演者はマスコミでもよく知られた人で、パネラーとして高名な女優さんも出演者に入っていました。
 

『新聞で広告、何度かうったんだけど、どういう訳か席が埋まらないんだ』
『20人、集められないかなあ。そしたら一人当たり2,000円出すけど』
『このままじゃスポンサーに対して、本当にマズイんだ』と弱り顔の担当者。

日にちもあまりなく、なんとか10人ほどキープしましたが、それ以上は無理でした。
平日の昼間、しかも真面目なテーマ(今さらと云ったテーマ!)だったので、食い付きはあまり良くありませんでした。(20人じゃなかったので2,000円×10人分ももらえませんでした)
 

     ◇         ◇         ◇
 

無条件に頂くインビテカードは、なんとなく身内扱いされたようで嬉しいものです。
 

「実は、こんな券、持ってるんだけど、一緒にどう?」とか。