40-1.忍者の世界・展/構成編 上

伊賀と甲賀の旅により、「忍者展」の展示品はすべて揃いました。
 

解説パネルや、写真パネルもメドがつきました。
これら展示品は、展覧会の「芯」になるものですが、会場スペースで云うと、20%を占める程度です。あとの80%は、別のもので埋めなくてはなりません。
 

会場の構成プランとして、私は会場全体に伊賀や甲賀で見た「忍者屋敷」を再現しようと考えていました。
展示品を飾る「資料館」は、ひとつのコーナーとして、会場の中央に置きます。
 

お客様は「忍者屋敷」への侵入者(闖入者)!
入り口では「老忍者」の不気味な声のテープが、侵入者への「警告」を繰り返し告げています。
 

『勇気のあるものはこのまま進めばよい。ただし、生きて帰れるとは保障しないぞ・・・』と云った、まるでディズニーランドの「ホーンテッドマンション」の導入口のようなコメントです。“本当は入ってほしいーくせに!”と、思わずツッコミ入れたくなりました?
 

「鳴子」が張り巡らされた場内はすべての照明が消されており、慣れない目には漆黒の闇。そうした中に、黒装束の忍者が5人潜んでいて、随時あちこちに出没し、お客様を驚かせます。
「それってお化け屋敷じゃん!」そう、1年中やれるお化け屋敷です。
では入り口から順を追って、アトラクョンのひとつひとつを簡単に解説します。
 

■アトラクション解説■

 

●「古寺に潜む忍者」
・・・お寺を連想させる丸い段のついた障子窓。お客様は寺の内側にいます。今にも落っこちそうなカミナリの音。稲妻の強い閃光が、障子を透して、卒塔婆の中に潜む忍者の影を浮かび上がらせます。
 

●「ぐにゃり床」と「大グモ」
・・・足元が見えない中、突然床が力を失ったように、ぐにゃりと沈みます。頭の上に、目が不気味に光る「大グモ」がノソノソと這い出してきます。
 

●「蛍火の術」
・・・本来は「おどかし技」。月夜でもない限り、「昔々」の世界は本当に真っ暗だったはず。闇夜に突然、全身に夜光塗料を塗った物体が飛び出してきたら・・・そりゃ驚くわな。忍者は「夜光塗料」をある種のキノコから採りました、とさ。
 

●「忍具の展示」と「忍者屋敷・仕掛けの解説」
・・・「蛍火の術」のコーナーを過ぎ、ぐるりと曲がると突然広いスペースが現われます。左手の壁にそったガラスケースの中には、数々の忍具が展示されています。右手には、忍者屋敷の一室が再現されています。
 

『40-2.忍者の世界・展/構成編 下』へとつづきます。