25.仙台の初売り

正月はここ5年、初売りのイベントのため仙台に出張しています。今年も行ってきました。最初のうちは苦でしたが、今では楽しみな年中行事です。
 

調べたところによると、仙台の初売りは、伊達政宗の時代までさかのぼるそうです。政宗がまだ若く山形県の米沢にいた時、父・輝宗からもらった手紙が残っていて、そこには「二日に買い初めとして、米、塩などを買いなさい」とあるとのこと。
 

つまり、殿様が初めて買物をする「初買い」「買い初め」が、商人から見て「初売り」の始まりだったということです。その後、政宗が仙台に移り住み、盛んに初売りが行われるようになったそうです。
 

仙台の「初売り」は、今でも“取り決め”で1月2日と決められています。コンビ二は24時間、スーパーだって23時まで営業している時代です。1月1日営業の店も増えている時ですから、実状に合わなくなってきているのは間違いありません。
 

私が仕事を受けているお店も、昨年から1月1日営業になりました。しかし、仙台市内のため、初売り(=福袋の販売)は2日からです。車で10分程の市外にあるお店は1月1日に福袋の販売をしています。消費者の財布の中身は限られているので、当然その分、私の店の売上は落ち込みます。
 

そしてついに“掟破りスレスレ”が現れました。市内中心部にあるA店が、1月2日の「午前0時」から福袋を売り始めたのです!
 

さて、来年はどうなることでしょう?!
 

     ◇         ◇         ◇
 

仙台の初売りには、県外からも多くの人が押し寄せるとのこと。どこにそんな魅力があるのだろう、どれ程「お買い得」なんだろうと、考えました。「日本中のお店で福袋はやっているのに・・・」
 

私の結論は『これは歴史に裏打ちされた、全市を挙げた「お祭り」なんだ。「よさこい祭り」や「山笠」や「どんたく」と変らないBIGなイベントなんだ』ということです。
 

1月1日の夜に仙台のホテルに入り、2日の朝4時にタクシーを呼びました。タクシーで20分程の仕事先の店に向かう間、あちこちの大型店に行列ができているのを見ました。長い列は500メートルもあったかと思います。暗くて寒い中、小さな子供連れの家族も「どこか」を目指して、けなげに黙々と歩いているのを見かけました。でも気分は随分と高揚していたんじゃないのかな。