【中級】タレントブッキング(1)

●例えばあなたのお店や会社で、日頃のご愛顧を感謝して、福引の1等賞品として歌手の「コンサートご招待」の企画を考えたとします。

●あるいは、あなたの会社の特約店様をご招待したり、全国にある代理店の優秀営業マンの表彰式などで、宿泊とセットで、ホテルの宴会場などで「ショー」を見せる場合がそれです。

それを実現するにはふたつの方法あります★

≪1:席を買う≫
50席や100席ぐらいまでならば、この方法です。
相撲や野球の招待券、ディズニーランドの入場チケットプレゼントと同じ方法です。

ただし自社広告で、「ディズニーランド・ペアチケット・プレゼント」とは標記できないように【※】、歌手のコンサートの席の買取で、告知して良いかどうかは、ブッキング先にご確認ください。

┌─────────────────────────────────
│【※】ディズニーランドの名前を使用して、広告を打つことのできるの
│は、オフィシャルスポンサーのみに与えられた特権です。
│あなたのお店が、たとえJTB(オフィシャルスポンサー)からチケット
│を購入したとしても、福引抽選のポスターに、「ディズニーランド・ペ
│アチケット10組20名様プレゼント」とは書くことはできません。
│「ポスター表記」等、広告媒体での「ディズニーランド」という名前の
│勝手な使用が発覚すれば、TDLから「厳重抗議」を受け、改めなけ
│れば告訴されることになるでしょう。
└─────────────────────────────────

≪2:ショーを買い取る≫
もう一つの方法は、「ショー」をまるごと買い取る方法です。

実際、お目当ての歌手が、自社のお客様の住む地域で、抽選会時期に合わせて都合よく「コンサート」をやっているとは限りません。
またお店や会社の規模により、ご招待者数が300人~500人以上の場合もあることでしょう。
そうした場合は、≪ショーをパッケージで買う≫のが現実的です。

●主催者(興行主)が別にいるもの【※】に「相乗り」するより、買い切ったほうが、あなたのお店や会社のスケールを対外的に示すことができます。
また、出演者である芸能人に、舞台から直接「ヨイショ!」してもらうことが可能です。

┌─────────────────────────────────
│【※】地元の市民会館等で開催される「コンサート」には、通常「興行会
│社」が付いています。大きいところでは「キョードー東京」や「ウドー
│音楽事務所」などがあります。興行会社は年間契約で複数単位で買取り
│し、チケットを独自に販売して利益を上げます。
└─────────────────────────────────

●さて今回を含め、4回に分けて「タレントのブッキング」について書きます。ちょっと話が長くなりそうなので、分けることにしました。

●「ブッキング」とは、予約を入れること。
ホテルや航空券の予約ならば、料金や施設はガイドブックやインターネットで容易く知ることが出来ます。しかし「タレントをブッキングする」には、まず情報を集めることから始めなければなりません。

●難しそう?いいえ、そんなことはありません。
インターネットで?違います。タレントの所属する事務所のホームページには、多分あなたが知りたい情報は載っていません。金額も、人数も、いろいろな条件も掲載されてはいません。

●ではどうするか?答えは簡単、直接事務所に電話して聞けばいいのです。
手始めに電話番号を調べることから始めましょう!

まずにホームページを見て・・・おや、電話番号が載っていない!?
そうなんです。タレントのホームページには、問合せ先の電話番号が書いていないことが多いのです。

●それは、熱狂的なファンからの電話での問い合わせを避けるため。代わりにメールでの問い合わせのアイコンが、ページのどこかに付いています。
でもそれではまどろっこしい!直接話して○か×かを知りたい!
ダメなら他を当たるから!・・・当然の要求です。何せ、あなたはスポンサー様なのですから。

●電話番号を知りたいなら、まず本屋さんで『芸能手帳タレント名簿録』を買いましょう。現在では大きな書店ならどこでも置いています。
(07年現在、廃刊になったようです。類似本をお求めください)

●9,000円と、ちょっとお高いですが、なかなか便利な本です。
通称「赤本」と呼ばれていますが、音楽家、タレントの他にも、「司会者」や「文化人」「作詞・作曲家」「映画監督」「映画会社」「レコード会社」など、芸能・マスコミのあらゆる“連絡先”が載っています。

●パラパラとめくるだけで、業界人の気分が味わえること請け合い!
文化人と云われる人々や、落語家さんは事務所に所属していない方が多いので、自宅の電話番号を載せています。(悪用しないよう!)

●さて、これで連絡先が分かりました。
決めたい歌手のリストも、10人ほど出来上がっています。
あとは片っ端から電話をして、条件を聞き、決めればいいのですが・・・

何といっても、相手は百戦錬磨のプロダクションのマネージャーです。
「高い買い物だし、ひとつ間違うとだまされるかもしれない・・・」

●まあ、そんな心配はあまりありません。“悪徳プロダクション”“悪徳マネージャー”は、そうそういません。あなたが決めようとしている名の知られた歌手が所属するプロダクションならば、まず大丈夫でしょう。

■聞き方にはコツがある

●「コンサート」や「ディナーショー」を、パッケージで買うこと。
これを歌手、芸能人の側から見ると“営業の仕事を請けること”となります。歌手や芸能人の多くは、“営業の仕事”で稼いでいます。役者と違って、テレビでは多くは稼げません。

●歌手がテレビに出るのは、レコードを売るためのプロモーションの場、という昔からの考えがあるためです。それでレコードが売れていた時代は良かったのですが、この2、3年そうやすやすとはCDは売れません。プロダクョンの台所事情はなかなか厳しいのです。

●どちらにしても、売る側より、買う側が強いのは当たり前です!
コツを飲み込んで、正々堂々と渡り合いましょう。

次回は、その「コツ」について詳しくお伝えいたします☆★☆